先日ネットを閲覧していると、ウコンによる肝臓への悪影響に関する情報を目にしました。
あれ?ウコンって肝臓にいいんじゃなかったっけ??そう思われた方も多いのではないでしょうか。
実は私もそのように思っていた1人です。
さて、ではなぜウコンが肝臓に良いと言われてきたのか?
それは、ウコンの成分であるクルクミンの効果によります。
クルクミンは、胆汁の分泌を促進し、強い抗炎症作用を持ち、さらに活性酸素の除去を行うため、肝機能を向上させるとされてきたからです。
ではなぜ、ウコンが肝臓に悪影響を及ぼすのでしょうか。
それはウコンに含まれる鉄分が問題のようです。
ウコンは鉄分などのミネラルを多く含みますが、この鉄分を過剰に摂取して肝臓に蓄積されると、それが逆に活性酸素を発生させて肝細胞を傷つけたり炎症を悪化するようです。
「民間薬および健康食品による薬物性肝障害の調査」(恩地ら2005年)によると、他の成分を遥かに上回る約25%の肝障害がウコンによるものと発表されています。
ちなみに2位は7.7%でアガリクスによるものだそうですから、2位のアガリクスと比べても、ウコンは実に3倍以上ですね。
脂肪肝やC型肝炎をお持ちの方、肝臓の数値が思わしくない方々で、肝臓の為にとウコンを摂取されている方は多いのではないでしょうか。
そうなると、貧血による鉄分の摂取なども注意が必要ですね。
もし思い当たる節のある方は専門医にご相談ください。
ちなみに、飲み会の前にウコン入りのドリンクを飲む程度では問題ないそうです。
良かれと思ってやったことが、かえって悪かったというのはよくある話です。
何事も多すぎたり少なすぎれば問題を生じます。
これは何もウコンに限った話ではありません。
皆様の日々の健康を願って。